ワシントンDCに住んでいる世界で最も有名な人といえば、アメリカ大統領!このホワイトハウスの住人を決める選挙が今年11月に行われます。
DCに行く・いるならぜひ知っておきたい大統領選に関するイロハを紹介します!
今回は大統領選の基本をご紹介!
まず、そもそも大統領ってどこでどんな仕事をしている人でしょう?
大統領は、国家元首であり、行政府の長であり、米軍の最高司令官です。
外交の舞台に立ったり、各省庁の長官や大使を指名したり、政策を進めるためにお役所に指示を出したり、軍に最終命令を下したりと、当然ですが大きな権力を持っています。また議会で通過した法律を拒否する権利もあるため、よく議会との交渉がニュースになったりします。
普段のおしごとは、ホワイトハウスの西棟、ウエストウイングのオーバルオフィスという執務室で行っています。一昔前にThe West Wing(邦題はザ・ホワイトハウス)という名前の大人気ドラマがありましたね・・・。政治ニュースを聴いていると、たまに「West Wing」という言葉が出てきますが、これは大統領オフィス(日本でいえば首相官邸)を指します。
ちなみにホワイトハウスの東棟のイーストウイングには、ファーストレディの執務室があります。
そんな大統領を決めるのが、大統領選!大統領の任期は1期4年なので、4年に一度行われます。本選挙の投票日は11月の第1火曜日で、就任するのは翌年の1月です。(アメリカでは、大統領選に限らず、投票日が火曜日なのが一般的です。)
しかし、実は大統領選は投票日1日で終わる単純なものではなく、ほぼ1年の時と莫大なお金を費やして行われる争いです。
本選挙の前に民主・共和両党の候補を決めるための各州の予備選・党員大会がそれぞれ2月以降順次行われ、各党の候補者の討論会が開催され、各党の候補者が決定すると今度は本選挙の候補者の討論会が開催されと、側から見るとお祭りムードで盛り上がります。このため、本選挙の投票日はクライマックスとなります。
討論会、投票日ともテレビ各局が力を入れて放送するので、スポーツのイベントのような雰囲気になり、政治を身近に感じられます。また同時に連邦議会選や州議会選等も行われるので、テレビやSNSでは、大統領候補者だけでなく、多くの議員候補者の趣向を凝らした広告合戦が繰り広げられます。相手候補を貶めるようなネガティブキャンペーンも認められているため、相手候補を激しく批判する驚くようなテレビCMを流す候補者もいます。選挙期間をアメリカで過ごす方は、そんなところにも注目してみてください。
基本編はここまで。次回は大統領選の流れを解説します!
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