DCで化石発掘?!中世紀の化石取り体験|週末のちょっと遠出

週末はぶらり化石発掘へ?!

DC近郊で化石取り体験ができること,ご存知でしたか?


【DCの大部分は遠い昔,海の中だった】

DCの南東に位置するチェサピーク湾には,中新世(1000~2000万年前)の化石が眠る3つの地層が露出しており,この地層はメリーランド~バージニアと広く続いているんだとか。この地層からは600種を超える化石の動植物が発見されていて,その中にはイルカ、クジラ、アザラシ、ウミガメなどの海洋動物が含まれているとか。

2019年に改装されたばかりの自然史博物館のカフェテリア「Ocean Terrace Café」には,巨大なサメのオブジェが飾られています。これは350万年前に絶滅したとされる大きなサメ,メガロドンを再現したものです。メガロドンは浅い海で小さなクジラやアザラシ,ウミガメを食べて過ごしていたそうで,もしかしたらナショナルモールの地面の下にも眠っているかも…などと言われています。


【中新世の地層が見られる州立公園】

DC中心地から車で1時間半ほどのカルバートクリフ州立公園(メリーランド州)は,海岸の崖にこの露出した古い地層が見えることで有名です。

崖は崩れやすく危険なため崖自体からの発掘作業は許可されていませんが,風雨や波によって削られて海に落ちた化石が周囲のビーチに堆積していて,ビーチエリアで気軽に化石取り体験ができます。

遠浅の海で,ちょっとした海水浴にも最適です。ただし監視員のいないビーチで,遊泳は個人の責任において許可されていることに注意してください。


●正式名称

Calvert Cliffs State Park

●営業期間

通常3月から11月中旬まで

※電話等での事前確認をお勧めします

●料金

入場無料

駐車場料金有料(普通車5~7ドル)

●お手洗い

駐車場に水洗式お手洗い施設

ビーチそばトレイル内に仮設トイレ



【どんな化石が取れるの?】

一般的に見つかるのは中新世のサメの歯,骨,カキの殻の化石。

公園のスタッフの方がお手本に採集していた姿を参考にすると,波打ち際の砂を掘り,その砂をふるいにかけて探すと良さそうです。ポイントは干潮時に探すこと。それから嵐の後が良いそうです。道具は掘るためのシャベルと,ふるい(子供の砂遊び用のもので十分)があればOK!

(2020年6月末に行った際には遊びつつの2時間で4つのサメの歯を見つけました。ビーチの入り口に立っている看板には主な化石のスケッチとその説明が掲示されていて,見つけた化石がなんなのか調べるために助かります)



【化石取りだけじゃない!】

この州立公園は,駐車場からビーチまでレッドトレイルと名付けられた散歩道を1.8マイル(約3キロ)30分ほど歩く必要があります!道は多少の起伏はあるものの平坦で整備されています。子連れならベビーカーやカートを持っていくことをおすすめします。

木に囲まれた道は清々しく,大きな池には時期・時間によっては水連の花が見られることも。また水辺にはビーバーが住んでおり,あちらこちらの木にはビーバーのかじった痕跡が。運に恵まれればベンチにのんびり腰かけていたら思いがけず会えるかもしれませんね。

キャンプ場,バーベキュー場,広い子どものプレイグラウンドなど,その他の設備も整っている公園です。週末の旅行におすすめです!

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