アメリカでは、5月の最終月曜日は「メモリアルデー」という祝日です。
2020年は25日がこの祝日にあたります。
日本では聞き馴染みのないこの祝日は戦没者追悼記念日とも呼ばれ、兵役で亡くなった人々を追悼する日です。
もともとメモリアルデーは1865年の春に終結した南北戦争で亡くなった多くの人々を追悼するために始まりました。
1860年代後半には、アメリカの各地で戦死した兵士の墓を飾る伝統が始まったそうです。
1971年にはアメリカの連邦の祝日に制定されました。
現在では、全米で人々が兵士の墓や記念碑を訪れたり、パレードを見に行ったりしてこの日を過ごします。
ワシントンDCでも様々な形で毎年メモリアルデーのイベントが行われています。その中でもほんの一握りを紹介します!
●全米最大のパレード「National Memorial Day Parade」
毎年DCでは全米最大のパレード「National Memorial Day Parade」が行われ、パレードが行われるコンスティテューションアベニューには多くの人が詰めかけます。
退役軍人の方々や多くのパフォーマー、フロートが参加するパレードは、2019年には15回目が行われました。
2020年は新型コロナウイルスの影響でパレードは中止となりましたが、今年は全米TV各局(ABC/CBS/NBC/Fox)で特別番組が放送されるそうです。
●ローリングサンダーの集会
戦時捕虜(POW)や戦闘時行方不明者(MIA)のための啓発活動を行っている団体であるローリングサンダーは、メモリアルデーにバイクでワシントンDCに集結し、集会を行っています。
この集会は1988年以降毎年行われており、大音量を響かせながら大勢のバイカーたちが国防省の周辺に集まる姿は風物詩になっています。
この(イカツイ)バイカーたちは全米から集まっているそうです。
●ナショナルメモリアルデーコンサート
米テレビ局のPBSが主催する米軍の兵士たちに敬意を払うための華やかなコンサートは毎年議会議事堂前で行われています。
2020年は議会議事堂前のコンサートは中止となりましたが、全米をつないだ特別番組がメモリアルデー前夜の24日20:00(東部時間)から放送されるそうです。
●アーリントン国立墓地における式典
DCからポトマック川を挟んで西側のバージニア州にあるアーリントン国立墓地は、生前米軍に従事した人々が眠る墓地です。
ここでは大統領をはじめ約5000人が参列する戦没者を追悼する大きな式典が毎年メモリアルデーに開かれています。また、多くの遺族が亡くなった兵士の墓を訪れます。
2020年は式典は行われず、墓は遺族にのみ開放されるそうです。
またこのメモリアルデー、非公式に夏の始まりの日と捉えられています。
例えば夏期にオープンするプールなどの施設は、オープン時期を「メモリアルデーからレイバーデー」までとしているところもあります(レイバーデーは9月の第1月曜日)。
メモリアルデーには夏の始まりをお祝いするように、多くの人々が街に繰り出します。
この日を境に夏のムードの高まりを感じることができますよ。
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