DC周辺の治安について。
【住んでみて感じるのは安心感】
体感では日本での生活と大きく違わない安心感を感じています。
(ただし安心と言われる地域を選んで住んでいることや,危険な場所に近付かないようにしているからという点に注意してください)
日本人居住エリアや観光名所エリアの日中は「安全」と言えます。
DCは高さの低い大きな建物が多く、道も広いため見通しの悪い狭い路地など危険なエリアがメリーランド北部ボルチモアやニューヨークなどと比べて非常に少ないです。
人種が多様(白人比率が42.2%)で,大きく重厚な建物と同じようにDCで働く人や観光客にも余裕があり,譲りあう姿を目にします。
【数値で東京と比べると】
2019年の数値でDCと東京の比較をしてみましょう。
(参考:Metropolitan Police Department District Crime Data at a Glance,警察庁犯罪統計資料)
(DC / 東京)
人口:71万人 / 927万人
殺人:160 / 108
強盗:2,029 / 313
窃盗:27,037 / 12,666
犯罪件数は圧倒的にDCの方が多いです。
例えばDCでは犯罪発生率はユニオンステーションを境にして東側に目立つという特徴があり(日本人の住む地域や観光地は西側に位置して含まれていない),一概に件数で比較できません。
同じDCでも安全な地域に住む人に聞けば「安心」というし,危険な地域に住む人に聞けばその逆になることがあり得るということです。
これはアメリカ全土共通で,FBIのWebサイトにおいても州ごとの犯罪件数データをランキングに利用しないよう勧められています。
上記データには含まれない武器使用暴力事件(1675件)には拳銃利用が多く含まれることにも留意が必要です。
誰もが銃を持てる国ですから,安全と言われる地域に住んでいても,身近な場所での発砲事件を年に3回ほどは耳にしています。
日本とは違うということを理解した上で,安全な行動をとる必要があります。
【地域の犯罪発生状況を調べる|CRIME MAP】
アメリカでは周辺の犯罪発生状況を簡単に調べることが出来ます。
どの地域でも「CRIME MAP」と調べれば警察の公表する情報が入手できます。
旅行や家探しの際には(もちろん日常生活でも)犯罪マップを利用して、周囲の地域でどのような犯罪がどれだけ発生しているかを調べることは身の安全を守るために役立つでしょう。
→直近の犯罪状況をマッピングするサイト「SpotCrime」へのリンク(全米対象)
以下は犯罪マップを見るときに役立つ犯罪に関する英語一覧です。お役立てください。
━━━犯罪に関する英語━━━
*Homcid:殺人
*Rape/ Sex Abuse:性的暴行
*Robbery:強盗
*Assault:暴行
*Burglary:窃盗(不法侵入等非対人の盗み)
*Theft:盗難
*Theft F/Auto:車からの窃盗
*Arson:放火
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治安の悪いエリアとそうでないエリアは大体分かれていることが多いです。
目安として,以下のような基準に当てはまるエリアには近付かないようにしましょう。
●窓に鉄格子がある
●古い車(=車を修理するお金がない)が多い
●パトカーが多く巡回している
●独り言を言って歩く人が多い
●背中を曲げて俯いている人がいる
日本人は安全に慣れているので飲み会後深夜に帰宅(しかも交通費節約のために徒歩で!)なんてこともしがちですが、郷に入っては郷に従え。常識ある現地の人が取る行動を真似て動くことが大事!
夜間はDoor to Doorの移動を心がけて。
【特に注意して欲しい4つのこと】
路上駐車の場合は外から覗いて見える場所に貴重品やバッグなどを置かない
DCの窃盗27037件のうち,車上荒しが11647件と46%を占めています。車はきちんと施錠し,駐車する場所も人目に付きやすい場所を選ぶなど注意しましょう。
飲食店などで所持品は目に見える場所に置く
鞄を椅子の背もたれ側に置いたり,テーブルの隅に携帯電話を置いて食事に夢中になることは危険です。
現金を人目につく場所でちらつかせない
カード社会のアメリカで,高額な現金を持ち歩くことは危険です。もし持ち歩く場合も,よく利用する小銭入れとは別にした方が良いでしょう。
絶対に子供から目を離さない
アメリカでは13歳未満の子供のみの外出や留守番は基本的に認められていません(州によって法は異なる)。子供だけで歩く姿は珍しく、目立ちます。保護対象となりますし、悪い人の目にも留まりやすいので目を離さないようにしましょう。
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