沢山の人に通勤・通学で利用されているメトロとは別に,連邦議会議員専用の地下鉄があることを知っていましたか?
米国議会議事堂の地下にはトンネルがあり,そこに議員(および職員,訪問者)輸送用のCongressional Subway(アメリカ合衆国議会地下鉄)が走っているのです。
入館許可のある人なら誰でも利用でき、報道関係者が移動中の議員から話を聞くためにもよく利用されているそう。
乗車料金は無料。
【3つの路線】
① Capitol - Russell Senate Office Building
② Capitol - Dirksen Senate Office Building - Hart Senate Office Building
③ Capitol - Rayburn House Office Building
3つの上院議員会館と,1つの下院議員会館が,上記3つの路線によって議会議事堂と繋げられています。
3つの地下鉄システムは連邦議会の会期中に稼働し,何往復もして議員たちを運ぶそうです。(全ての議員会館と議会議事堂が繋がっている訳ではなく,接続されていない下院議員会館が3つ存在しています)
【最も古い上院の地下鉄】
1909年にラッセル上院議員会館と議会議事堂を繋ぐ最初の地下鉄路線が建設され,当初は10人乗りの車が走っていました。
1958年に現在の地下鉄の形(2両18人乗り,運転手による手動運転)になっています。
ラッセル上院議員会館の地下鉄路線ができてから約70年の間に新しい路線の建設や延長があり,1982年までに現在の3つの路線ができています。
【議員専用地下鉄のスタッフ】
議会会期中のみ稼働する地下鉄ですが,メトロと同じように駅員さんが常駐しています。
ダークセン・ハート上院オフィスビルを繋ぐ地下鉄は,3両36人乗り,完全自動化システムのリニアモーターカー。同乗する運転手はいませんが,オペレーターが機械室から見守り,システムを制御しています。
機器のメンテナンスを行うプロフェッショナルなスタッフもおり,日々の運行を見守っています。
●議会議事堂公式サイト(英語)
https://www.aoc.gov/explore-capitol-campus/buildings-grounds/capitol-building/capitol-subway-system
https://www.aoc.gov/explore-capitol-campus/blog/behind-scenes-senate-subway-branch
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